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責任ある漁業管理認証プログラムの新しいスキームオーナーが サーティファイド・シーフード・コラボレーティブ(CSC)に

アラスカ州ジュノー(2020 年 7 月 1 日)– 2020 年 7 月 1 日、水産業界と持続可能性関連業界の様々な専門家により構成される理事会を伴う、非営利財団「サーティファイド・シーフード・コラボレーティブ」(以下 CSC)が、責任ある漁業管理(RFM)認証プログラムの新しいスキームオーナーとなりました。RFM 認証プログラムとは、天然の魚を漁獲する漁業を対象とした、持続可能な水産物の第三者認証制度です。アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)は、スキームオーナーとして10 年以上にわたり、この厳格かつ独立した漁業認証プログラムの育成に努めてきましたが、この度六カ月の移行期間を経て、RFM 認証プログラムの所有権を CSC に正式に委譲することになりました。RFM がCSC に引き継がれることにより、認証プログラム運営にかかわる費用の軽減、効率性の向上、そしてこの認証プログラムがアラスカの外の漁業へ拡大していく新たなチャンスが期待されることになります。
 

「アラスカでは常に、環境と経済と地域社会の繁栄には持続可能性が不可欠であると考えられてき ました。導入以来、RFM 認証プログラムは、アラスカの漁業が持続可能であることを第三者認証の形で証明する、世界的にも広く認知された持続可能な水産物の認証プログラムとして発展してきました」トライデント・シーフーズ社の海外事業・販売担当副社長であり、CSC 理事のアレン・キンボール氏は述べています。「このたびCSC がこのプログラムのスキームオーナーとなったことは、RFM がアラスカの外の漁業に拡大し、世界のマーケットで存在感を示していくための戦略の中で非常に重要な節 目となることでしょう。」
 

CSC 財団の理事会は、RFM 認証プログラムの運営を引き継ぐにあたり、三つの点をその注力領域として定めました。漁業アセスメントのコストを削減すること、加工・流通過程認証(CoC 認証)件数を増やし、新しい RFM エコラベルの使用を促しプログラムの普及拡大を図ること、そしてアラスカの外の活発な漁業を対象に認証を適用していくことです。
 

RFM には、漁業基準と加工・流通過程(CoC)認証基準という二つの認証があります。現在、RFM のもとで施行されている漁業基準、認証、審査および CoC 認証は、すべて現状のまま変更・中断なく維持され、CSC にスキームオーナーとしての権限のみが委譲されます。ASMI は今後も、このプログラムのマーケティングや管理業務を支援していきます。
 

「RFM の基盤が整備され、世界的に認知された認証制度へ成熟を遂げた暁にはその所有権を外部の機関に委ねる、という構想は、常に ASMI のビジョンの内にあったものです。こうした構想や、このような有望なプログラムの開発へのご尽力に対し、ASMI 理事会に感謝します。CSC が新しい RFM 認証プログラムのスキームオーナーとなることを誇りとし、信頼性ある認証制度の選択肢としてこのプログラムを世界中の市場に提案していきたいと考えます。」CSC の暫定理事長のマーク・フィーナは述べています。
 

昨年、汎用性のある現代的なデザインの新しい RFM ロゴが導入されました。RFM プログラムにおいては、今後もロゴの使用にライセンス料は発生しません。この点は RFM とその他の認証プログラムの大きな違いです。また、「産地」というものが食品を購入する際の重要な情報であるという考えから、新しいRFM ロゴも原産地を明示できるデザインとなっています。この新しい RFM ロゴは 2019 年10 月 1 日より、CoC 認証を取得した商品に対し使用されています。このロゴは複数の言語で商標登録され、長方形と丸形のバージョンがあります。旧 RFM ロゴの使用は、2020 年 9 月 22 日をもって終了となります。
 
 

RFM と CSC について詳しくは、RFM 認証のウェブサイトをご覧ください。
https://www.alaskaseafood.org/rfm-certification/( 英 語 )
https://japanese.alaskaseafood.org/rfm-certification/(日本語)
 
 

RFM および CSC 財団理事会について
CSC は、水産業界と持続可能性関連業界の様々な専門家により構成される理事会を伴う、非営利財団です。CSC 財団理事会は、RFM 認証プログラムのスキームオーナーとして RFM 認証の全基準、ならびにこのプログラムに関する戦略と方針の承認を行います。RFM 認証プログラムとは、ある漁業が
「責任をもって管理されている」と認定されうる厳格な基準を満たしているかどうかを判定する、自主的で、国際的に認められた審査制度であり、最も厳格で、世界で最も広く認知された国際的な基準と慣行に基づく包括的なプログラムです。

RFM の漁業基準は、漁業を 4 つの主要な要素について厳格に評価します。A)漁業管理制度、B)科学と資源評価活動、と予防的アプローチ、C)管理の方法、履行、監視と取締まり、D)漁業が生態系に及ぼす重大な影響、これら 4 つの要素について 13 の基本条項があり、さらに 125 の補足条項があります。
 

アラスカシーフードマーケティング協会ついて
アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)は、再生可能な天然資源を利用した経済発展を促進するために設立されたアラスカ州とアラスカ水産業界の官民パートナーシップであり、アラスカの水産業が競争力ある食品産業へと転換していくにあたり重要な役割を果たしています。ASMIはアラスカ産水産商品の価値を向上させるため、食品小売り各社、業務用食品取扱各社、レストランチェーン各社、外食産業各社、大学、料理学校、およびメディア各社を通じて、様々な活動を行っています。さまざまな業界と消費者キャンペーン、広報活動、広告を展開することで効果的に消費者に訴求し、アラスカシーフードのブランドマネージメントとしての機能も果たしています。
 
 

本件に関するお問い合わせ先
アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)
トレード・レプレゼンタティブ
担当 家形 晶子
090-1049-7424/[email protected]
 

このプレスリリースのダウンロードはこちら
https://japanese.alaskaseafood.org/wp-content/uploads/2020/07/ASMInewsrelease_CSC.pdf

2020年7月6日